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臨床検査科

 検査科(臨床検査科)は現在医師1名、臨床検査技師6名のスタッフで検体検査(尿・血液・血清・生化学・病理・一般細菌・結核菌検査)と生理機能検査(心電図・脳波・呼吸機能・聴力検査)に従事しております。


 当検査科では「正確に」、「迅速に」を、モットーにしております。 検査精度に関しては標準物質による、トレーサビリティが確保されており、毎日コントロール試料を用いて行う内部精度管理および日本医師会を代表とする外部精度管理サーベイに毎年参加しています。その他に各メーカー個別の各種サーベイにも積極的に参加し、日々の検査精度の保持に努めています。


 また、院内感染防止対策委員会の一員として、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)や多剤耐性緑膿菌(MDRP)などの検出情報を提供し、栄養・給食に関しては調理器具の検査や従事者の定期的な検査を行っています。


一般検査室

 一般検査室では主として尿検体で腎臓、肝臓機能等の検査を行っています。尿中の糖、蛋白、潜血等の成分を検査しています。また顕微鏡で赤血球や白血球等も観察し報告しています。便の潜血検査は消化管出血の有無を知るための検査です。消化管悪性腫瘍、胃・十二指腸潰瘍などの早期診断に役立ちます。また、インフルエンザ迅速検査や肺炎球菌莢膜抗原・レジオネラ抗原などの迅速検査も行っています。

 


  •          便潜血検査
    正しい尿の採り方
     出はじめの尿は採らずに捨て、中間の部分の尿を採っ
    て下さい。こうすることにより尿道の常在菌や分泌物の混
    入を防ぐことができます。ただし、尿道炎が疑われるような
    場合には、最初の1/3~1/2の尿(初尿)を採るようにして下
    さい。
     また、女性の場合、清拭綿などで陰部を拭いてから排尿
    することをお勧めします。

  •   尿自動分析器 クリニテック STATUS

     尿試験紙検査の判定を自動で行い、検査結果はオンラインで検査システムに取り込まれます。


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血液検査室

 自動分析機器で、白血球、赤血球、血小板の数の測定や、ヘモグロビンの量を測定します。また、顕微鏡を使って白血球や赤血球、血小板の形などに異常が無いかを調べます。
 血液が固まるまでの時間を調べ、血液凝固機序に異常が無いかなども検査し、血液凝固異常や血液疾患等の診断補助として血液検査を行っているのが血液検査室です。

 


  •     自動血液分類装置(XT-2000i)

  •        血液中の白血球細胞

☆白血球は好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球に分類されます。

 主な役割として

好中球  (Neut) 細菌などの異物を貪食し、殺菌をします
リンパ球 (Ly) 抗体の産生やウイルス感染細胞の破壊をします
単球   (Mono)
 
細菌など異物の呑食・消化。マクロファージとなって体液性免疫
細胞への抗原提示の他に、不要になった体細胞の処理を行なう
好酸球  (Eos) Ⅰ型アレルギーや寄生虫の感染などで増加する
好塩基球 (Baso) アレルギー反応によってヒスタミンやヘパリンなどを放出する


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生化学・免疫検査室

 生化学・免疫検査室では血液・尿・穿刺液(胸水・腹水等)を用いて、肝臓・腎臓等の機能検査、感染症・腫瘍マーカー等の検査を自動分析機を中心に検査を行っております。

主な検査項目

肝機能検査 AST, ALT, LD, ALP, CHE, γ‐GT, T-Bilなど
腎機能検査 UN, Cre, UAなど
脂質検査 T-CHO, TG, HDL-CHO, LDL-CHOなど
糖尿病関連検査 血糖(GLU), HbA1c, グリコアルブミン(GA)など
B型肝炎関連検査 HBs抗原, HBs抗体
C型肝炎関連検査 HCV抗体
梅毒関連検査 TP抗体, RPR
HIV関連検査 HIV抗原/抗体
腫瘍マーカー AFP, CEA, CA19-9

  •         生化学自動分析装置
              AU 680

  •         化学発光免疫測定装置
            ARCHITECT i1000SR

  •        血糖・HbA1c測定装置
              AH 8280
  •  



       右図をクリック
       すると検査説明
       が見られます
              「なるほど・ザ・検査 ミニ知識」
                     第2版

     



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生理機能検査室

 心電図検査、ホルター心電図解析(24時間の心電図を測定・解析)、呼吸機能検査あるいは脳波・聴力検査を行っております。
 ホルター心電図解析は検査科内処理により、検査結果が早く報告されています。


  •          心電図の測定

  •         精密肺機能測定装置

  •         EFS-8800 System



  •  生理機能検査システム(EFS-8800)に取り込まれた脳波以外の結果は電子カルテからサーバーへアクセスすることで波形等を参照することができます。







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細菌検査室

細菌検査室は一般細菌検査と結核菌検査の2室が有ります。
一般細菌とはMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)、食中毒を起こす大腸菌あるいはサルモネラ菌等の培養・同定・感受性(細菌に対して薬の効果を調べる検査)を行っています。

最近問題(やや増加傾向にある)となっている結核菌(専門的には定型抗酸菌、その他非定型抗酸菌)は結核菌検査専用の検査室で行われております。
結核菌は酸やアルカリに強い菌で抗酸菌とも言われ、安全対策として病原体等取り扱い実験室のレベル3の安全基準に空調が整備され、コントロールされております。

バイオハザード対策としては検査室内に安全キャビネット、安全装置付き遠心器等の設備がされております。塗抹検査は遠心集菌法を行い検出率を高め、蛍光法により結果を報告しております。培養は液体培養で従来の小川培地と比較して抗酸菌の検出感度・検出所要日数と共に優れ、CDC(米国疾病管理予防センター)の勧告に基づいて、迅速に検査結果が報告できるようになりました。



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病理検査室

病理検査は一般的に馴染みのうすい検査と思われますが、大変重要な検査の部署の一つでもあり、患者様の「病理組織診断=病名」を決定するからです。では、どの様な検査があるのでしょうか? ここでは組織診断、細胞診断、病理解剖の三つの検査からなっております。

組織診断

・内視鏡による材料(非常に小さい米粒にも満たない材料から)
・手術材料(手術からの摘出材料)
・手術中の迅速診断
上記の材料から標本を作り顕微鏡で組織診断します。

細胞診

尿、体腔液(胸水・腹水)、その他の材料からスライドガラスに塗抹染色し、悪性の有無を診断する。

解剖(病理解剖)

死体解剖保存法に基づいて、疾病の原因究明・臨床診断の裏付け・治療の効果判定・検査データなど医学・教育または研究に資することを目的として、病理解剖のご協力をお願いしております。

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