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呼吸器外科

外来診療と入院診療とにより
呼吸器および縦隔臓器の良性・悪性疾患に対する
専門的診療を行っています。

当科は呼吸器外科専門医3名、食道外科専門医1名、内視鏡専門医1名を含む計 6 名のスタッフで診療を行なっています。診療守備範囲は、肺腫瘍、縦隔腫瘍、嚢胞性肺疾患(気胸、肺気腫)、呼吸器感染症(膿胸、抗酸菌症、アスペルギルス症)など幅広く対応しており、また呼吸器内科、病理科、リハビリテーション科など他科とも連携して総合的かつ専門的治療を行うよう心掛けています。2005 年の開設以来、診療実績は表の如く原発性肺癌が最も多く、同時に良性疾患である非結核性抗酸菌症、膿胸、アスペルギルス症など炎症性疾患や自然気胸などの外科治療を行っています。

呼吸器外科について

週間予定

病棟回診

月曜日から金曜日は午前の診療前と夕方に病棟回診をスタッフ全員で行い、外科チームで患者の情報を共有するように心がけています。早朝の回診では夜間の病状変化の有無を確認するとともに、術後患者のガーゼ交換や化学療法患者の点滴を行っています。夕方の回診ではその日の検査結果(血液検査、画像診断)を確認し、今後の治療方針を決定しています。週末(土、日)は当番医が午前中に回診を行っています。

外来診療

月曜午前(青山)、月曜午後(関)、水曜午前(闞)、金曜午前(後藤)、金曜午後(下高原)に行っています。ただし急患に関してはこの限りではなく、スタッフが在院している時間内では可能な限り対応しています。

検診

肺癌検診、アスベスト検診を外来時間内に行っています。肺癌検診に関してはダブルチェックを合同カンファレンスで行い、正診率の向上を心がけています。

カンファレンス

毎週火曜日に呼吸器内科、病理診断科と合同カンファレンスを行い、新入院患者の治療方針を決定しています。また金曜日には病棟カンファレンスを行い、入院患者の問題点を看護師、薬剤師、栄養士とともに検討しています。さらに、外科チーム内で術前患者の手術内容の検討を毎日行っており、最適な手術ができるように心がけています。

対象疾患 原発性肺癌や縦隔腫瘍、胸壁腫瘍、転移性肺腫瘍などの悪性および良性腫瘍、 自然気胸、慢性膿胸、非結核性抗酸菌症そのほかの肺の良性・炎症性疾患
診療内容

原発性肺癌に関して

標準手術とされている側方開胸アプローチの手術のみならず、早期肺癌や高齢者で肺機能低下例あるいは他疾患合併例など全身状態のあまり良くない症例には、胸腔鏡手術を行い低侵襲化を図っています。一方、これまで治療成績が悪く手術適応とされていなかった縦隔リンパ節転移を認める肺癌に対しては、胸骨正中切開アプローチによる両側縦隔リンパ節郭清を行なっています。これは拡大郭清による癌の局所再発の抑制および正確な病理病期診断を行なえる利点があり、進行肺癌の5年生存率を改善させるとの報告があります。

感染症領域の治療

薬物療法が主体となりますが、難治性のものに対しては手術療法が考慮される場合があります。当院では非結核性抗酸菌症に対しては、区域切除を行い肺機能温存を図るとともに気道内散布による再発を少なくする工夫をしています。アスペルギルス症など喀血を有する症例には、カテーテル治療を行い症状の軽減を図り手術適応を決定しています。膿胸に対しては、肺葉切除術、醸膿胸膜剥皮術、掻爬術、胸郭形成術、開窓術、大網・筋肉弁充填術を組み合わせた治療を行なっています。

これら全ての領域で手術療法のみならず、薬物療法も取り入れています。また、肺癌に関しては術前後の化学療法のほかに、手術不能な進行症例や再発肺癌で再手術不能例には化学療法や放射線療法も提携病院と協力して行っています。

特徴

①呼吸器外科学会認定の呼吸器外科基幹施設です。

基幹施設とは呼吸器外科学会認定の指導医を要し、3年連続で75例以上の呼吸器外科手術を実施している施設を示し、埼玉県内で7施設が認定されています。

②呼吸器外科スタッフ5名(呼吸器外科専門医3名、呼吸機能障害認定医3名)で診療に従事し、休日を含め毎日回診を行っています。

呼吸器外科専門医は全国で 1000 名あまりしか認定されておらず、3 名以上の専門医を有する施設は埼玉県内でも限られています。周術期の患者は病状が不安定なため、充分なスタッフを有していることが安全な診療を行うために大切であると考えています。

③肺癌診療では、初診から1ヶ月以内の手術を原則としています。

Ⅰ期肺癌に対しては胸腔鏡併用手術を、縦隔リンパ節転移を有する肺癌に対しては胸骨正中切開拡大リンパ節郭清を含む集学的治療を行っています。

④嚢胞性肺疾患(気胸など)や感染性肺疾患(非結核性抗酸菌症、膿胸など)に対する外科治療の診療実績も豊富です。

⑤ 50床のリハビリ病棟を有し、豊富なスタッフ(5名のリハビリ医、10名の理学療法士、8名の作業療法士)が周術期の呼吸器リハビリをサポートしています。

専門スタッフによる呼吸リハビリを行うことで、術後肺炎などの合併症の発生率を減少させることができます。また、術後の呼吸機能評価( 6 分間歩行)を行うことで在宅酸素療法の適応を決定しています。これにより、退院後自宅でADLが向上し酸素消費量が増加したときに低酸素血症になることを予防できます。

⑥常に最先端の医療を行えるよう学会参加を積極的に行っています。

2011 年度の肺癌学会への発表は6演題にのぼります。この他、呼吸器外科学会・胸部外科学会・気胸学会・結核病学会にも毎年演題を出しています。

⑦術前検査

術前検査としてCT、MRI、核医学検査(肺血流シンチグラフィー・骨シンチグラフィー・心筋シンチグラフィー)、心エコー、スパイログラフィー検査を行い、必要時にはPET-CT検査をさいたまセントラルクリニックと提携して行っています。
また、肺癌に対する放射線治療を春日部市立病院・三愛病院ガンマナイフセンターと提携して行っています

スタッフ
  • 関 恵理奈

    日本呼吸器外科専門医、日本外科学会専門医、医学博士。

  • 渡會 光

    日本外科学会専門医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医。

  • 後藤 正志

    日本呼吸器外科学会専門医、日本外科学会専門医、日本呼吸器内視鏡学会専門医、日本結核病学会結核・抗酸菌症指導医、日本外科学会認定医。
    嚢胞性肺疾患、感染性肺疾患担当

  • 青山 克彦

    日本呼吸器外科学会専門医・指導医、日本外科学会専門医・指導医、日本胸部外科学会認定医、日本結核病学会結核・抗酸菌症指導医、医学博士。
    呼吸器外科領域全般担当

  • カン 秋明

    日本呼吸器外科学会所属、日本外科学会所属、医学博士。
    呼吸器外科領域全般担当

全国肺癌登録業務への協力のお知らせ

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