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院長ご挨拶




2011年8月
(平成23年8月)


新病棟建築にむかってスタート 完成は平成24年10月予定

 6月27日、江ケ崎久伊豆神社の矢島宮司をお迎えし、井上名誉院長、川城名誉院長、青木名誉院長、病院職員ならびに工事関係者の出席のもと、 新病棟建設予定地で地鎮祭を執り行いました。刈初之儀(かりそめのぎ)、穿初之儀(うがちぞめのぎ)のあと、関係者全員が安全を祈願して玉串を奉納しました。 この地は古くは雅楽谷(うたや)の森と呼ばれ、縄文時代からの人々の生活の場であり、昭和19年以後70年近くにわたり多くの患者が治療を受け、療養した空間です。 これから1年にわたる工事が竣工まで無事に進められるように、そして新たな病棟が以後何十年か事故なくその役割を果たすことができるよう、天と地とこの空間に宿るすべての人の思いに対して祈りながら地鎮祭を執り行いました。 歴史ある東埼玉病院がこの地で末長く与えられた使命を果たすことができるよう、関係者が思いをひとつにして全力をつくすつもりです。

 当院の病棟はそれまであった木造平屋の病棟を昭和40年代から50年代の初めにわたって順次建て替えたもので、当時としては立派なものでしたが、 30年以上経過した現在では、手狭なうえに老朽化がめだち、21世紀をリードする専門医療を展開するには不十分で、建て直しは長年の夢でした。 平成16年に145の国立病院と国立療養所が独立行政法人機構に組織換えされました。これにともなって、建物等の施設の新築改築と医療機器の購入はそれぞれの病院の責任で行うことになりました。 当院は平成16年以後一貫して黒字経営をつづけ、40億円近くに及ぶ国所管時代の債務返済を続ける一方、預託金という名の貯金を行ってまいりました。 病棟新築のために資金を借り入れても健全な償還計画が作成できるという見込みがたち、病棟新築という課題にむかって踏み出すことになったわけです。

 新築される病棟は病床数430、鉄筋コンクリート6階建で、1階に神経難病病棟と給食施設、売店、2階に筋ジストロフィーを中心とする療養介護サービス病棟、3階に重症心身障害を中心とする療養介護サービス病棟、 4階に回復期リハビリテーション病棟とリハビリテーション治療室、5階に手術室と一般病棟、6階に一般病棟と入口エレベータを別にする結核ユニット病棟がおかれることになっています。 天気がよければ上層階からは富士山が眺められ、また建物の上の方は蓮田サービスエリアから見えるのではないかと期待しております。

 竣工後に既存建物の取り壊し工事(準備工事)、外構工事などがありすべてが終了するのは平成24年度末となる予定ですが、それまでの間、患者さまや近隣のみなさまに工事でご迷惑をおかけすることがあると思います。 安全、騒音対策など最善をつくす所存ですので、関係のみなさまのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。なお、外来・管理棟の建替えは、竣工後に安定した病院運営を行う中で計画し、できるだけ早期に実現できるようにいたします。

東埼玉病院 院長
川井 充

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